セラミックフライパンを選ぶとき、原産国まで気にしたことはありますか?
私は今回、フライパンを買い替えるにあたって初めて「メーカーは日本でも、作られているのは海外」という事実に気づき、店頭でかなり悩みました。
この記事では、実際に原産国で迷った体験と、日本製にこだわりたい人向けの選択肢、そして使ってみて分かった原産国以外の大事なポイントをまとめてみます。
セラミックフライパンを選んだ理由
テフロン加工のフライパンに不安を感じ、鉄フライパンにも挑戦してみたものの、大家族の大量調理にはうまく使いこなせませんでした(このあたりの経緯はフライパンの種類とは?フッ素樹脂(テフロン)以外の選択肢を徹底比較で詳しく書いています)。
そして辿り着いたのが、フッ素不使用のセラミックコーティングのフライパンでした。
購入時、原産国で迷った実体験
いざお店でセラミックフライパンを選ぼうとしたとき、最後まで悩んだのが京セラとサーモスでした。
京セラは日本企業。それだけで「じゃあ京セラにしよう」と決めかけたのですが、パッケージを確認すると製造国はベトナムでした。一方のサーモスは中国製。原産国だけで見れば、正直どちらも「純粋な日本製」ではありません。
それでも「日本企業だから」という気持ちで京セラに傾きかけていたのですが、実際に店頭で両方を手に取ってみると、無視できない違いがありました。
京セラは持ち手の部分に突起がついていて、これはおそらく熱くなる部分に触れないようにという配慮だと思うのですが、フライパンの壁の形状がサーモスに比べてなだらかではなく、やや直角に近い印象でした。炒め物をするときにフライパンを振って具材を混ぜることを考えると、この形状ではうまく混ざらなそうだと感じました。
対してサーモスは壁面がなだらかで、実際に持ってみても振り混ぜる動作がしやすそうな作りでした。実際に使ってみても、チャーハンのように振り混ぜる調理はサーモスの方がやりやすかったです。

「日本企業だから」という気持ちと、「実際に自分が使いやすいかどうか」を天秤にかけた結果、最終的には使いやすさを優先してサーモスに決めました。ちょうど両方とも店舗で半額セールをしていたことも、思い切って買い替える後押しになりました。
「日本のメーカー」と「日本製」は違うという気づき
今回いちばん学びになったのは、「日本の会社が作っているから日本製」とは限らない、ということでした。
京セラのような国内メーカーであっても、製造拠点は海外という商品は珍しくありません。パッケージや商品ページに書かれている「原産国」「製造国」の表示を、きちんと自分の目で確認することの大切さを実感しました。
原産国にこだわりたい人ほど、この点を見落としやすいポイントかもしれません。
実際に日本製・フッ素不使用を謳うメーカー紹介
原産国にどうしてもこだわりたい方向けに、実際に「日本製」かつ「フッ素不使用」を明記しているメーカーをいくつか紹介します。
北陸アルミニウム「センレンキャストグリーン」
本体はアルミ-マグネシウム合金で、内面はセラミック塗膜加工、外面はミラー仕上げ、取っ手には天然木が使われています。製造メーカーは北陸アルミニウムで、製造国は日本と明記されています。ガス火専用モデルが中心です。
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ウルシヤマ金属工業「セラフィム(UMIC)」
ガス火専用のセラミックコートフライパンで、20cmから28cmまでサイズ展開があり、いずれも日本製と表記されています。軽さを謳っているモデルが多いのも特徴です。
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どちらもガス火専用のモデルが中心なので、IHをお使いのご家庭は購入前に対応熱源を必ず確認してください。
使ってみて分かった、原産国以外に見るべきポイント
京セラとサーモスを比較した経験から感じたのは、原産国だけを基準に選んでしまうと、実際の使い勝手で後悔する可能性があるということです。特に次の3点は、店頭で必ず自分の手で確認しておいた方がいいと思います。
- フライパンの壁面の形状:なだらかか、直角に近いか。振り混ぜる調理をよくするなら要チェック
- 持ち手の形状:突起の有無や握りやすさ
- 重さ:軽さは楽さに直結しますが、軽すぎると安定感が変わることもあります
日本製にこだわった結果、自分の調理スタイルに合わない形状のフライパンを選んでしまっては本末転倒です。原産国と使い勝手、両方を天秤にかけて選ぶのがおすすめです。
実際にサーモスのセラミックフライパンを使ってみた感想
使い始めてしばらく経ったので、正直な感想もまとめておきます。
冷凍餃子:くっつかないのは合格点でした。もともとテフロンをやめようと思った決め手が、餃子がくっつくようになったことだったので、これは大きな改善ポイントです。ただ、焼き色の加減はテフロンより難しく感じています。色づき始めたと思ってからあっという間に焦げてしまうことがあり、ちょうどいいタイミングを見極めるのに少し慣れが必要そうです。
炒り卵:テフロンで作るものより、ややしっとりとした仕上がりになりました。完全にとろとろというわけではなく、ふわっとしっとりの中間くらいで、ホテルの朝食ビュッフェに出てくるような雰囲気です。テフロンの味じゃなきゃという主人にも、今のところ好評です。
チャーハン(1.5人前):息子が作ってくれたのですが、ぱらっと仕上がったようで、家族みんなに好評でした。鉄フライパンでは大量調理が難しかった我が家にとって、これは嬉しい発見でした。
茄子と人参のきんぴら:油もよくまわり、美味しく仕上がりました。ただ、調理中に菜箸で茄子をつついただけなのに、フライパンに小さな傷ができてしまいました。金属製の調理器具を使ったわけではないので、これは正直ショックでした。そしてその傷の部分だけ、その後の調理で焦げつきやすくなっています。

見えにくいかな・・・
セラミックコーティングは、思っていたよりも繊細なのかもしれません。「フッ素不使用で安心」というのは事実ですが、テフロンと同じ感覚で気軽に扱えるかというと、また違う付き合い方が必要だと感じています。
まとめ
セラミックフライパンを選ぶとき、原産国は気になるポイントの一つですが、それだけで判断するのはおすすめしません。「日本のメーカーだから」という安心感と、実際の使いやすさは必ずしも一致しないということを、今回身をもって経験しました。
原産国にこだわるなら、北陸アルミニウムやウルシヤマ金属工業のような、日本製・フッ素不使用を明記しているメーカーが候補になります。一方で、原産国よりも使い勝手を優先したい方は、店頭で壁面の形状や持ち手、重さを実際に手に取って確かめることをおすすめします。
そして、セラミックコーティングは万能ではなく、繊細な一面もあるということも、ぜひ知っておいてもらえたらと思います。フライパン選びに完璧な正解はなく、自分の暮らし方に合ったものを見つけていくしかないのだと、今回改めて感じました。
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